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テキサス州のホテルで起きた怪事件の真実真相は?エレガントホテル殺人事件の概要その後の顛末も調査!

2020年1月15日放送の
『世界の何だコレ!?ミステリー』で
テキサス州のホテルの密室で起きた
怪事件について放送されました。

今から10年ほど前、アメリカのテキサス州で起きた怪事件。とあるホテルで、一人の男性の遺体が発見された…。その遺体は、「外傷はほとんど見当たらないのに、心臓が破裂し、体内は血の海」という状態だった。一般的に、病気で心臓破裂することはほとんど無く、残る可能性は、殺人か事故死…。だが、外傷はほとんどない…室内には事故が起きた形跡も見当たらない…。なぜこの男性は亡くなったのか?
出典:https://www.fujitv.co.jp/

男性は何が原因で亡くなったのか。

密室殺人か事故死どちらなのか。

事件の真相真実を紹介します。

テキサス州のホテルの密室で起きた怪事件の概要

テキサス州のホテルの密室で起きた怪事件の概要

テキサス州のホテルの
密室で起きた怪事件。

この事件は2010年9月、
MCMエレガントホテルの
348号室で起きました。

被害者の名前はグレッグ・フレニケン。


ホテルに宿泊していたグレッグが
ベッドの横にうつぶせで倒れて
死亡しているのが発見されました。

その後、警察が現場に到着して
部屋を調べるも、
侵入や争った形跡はなく
出血や目立った外傷もなし。

またグレッグの財布は
部屋に残されたままで、
中には100ドルのお札が
入っていたので、
強盗の線も消えました。

周りの宿泊客にも聞き込みを
おこったものの有力となる情報を
得ることはできなかったため
突然起きた自然死が疑われました。

しかしそこには
大きな謎があったのです。

ホテルの密室で起きた怪事件の謎

現場検証や聞き込みの結果
自然死が濃厚だと
思われていました。

その後、遺体は検視が
行われたのですが
そこで大きな謎が。

検視の結果、グレッグには
胃と肝臓に小さな裂傷があり、
あばら骨が2本折れ、
心臓の右心房にも穴が見つかったのです。

検視官によると、体内は血の海で、
車に轢かれるくらいの、または
重い落下物の下敷きになるくらいの
強い力で押しつぶされたような
状態だったといいます。

さらには胸に致命的な損傷を
引き起こしているため、
衝撃を受けてから30秒未満で
死亡したと断定されました。

また、内傷だけではなく
外傷にも不思議な点がありました。

それは傷が二つあったことで、
一つは倒れた際に出来たであろう
頬への擦り傷。

もう一つは、陰嚢の
約1㎝の裂傷でした。

血は一滴も流れておらず
外傷はほとんどない状態のまま、
あばら骨は折れ、心臓は破裂。

病気で心臓破裂は、ほぼ起きません。
よって誰かに暴行を加えられ
殺害されたと判断されました。

しかし発見されたときは、
部屋は密室状態で
争った形跡はありません。

では一体だれが犯行して、
どんな方法で殺害されたのでしょう。

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ホテルの密室で起きた怪事件の調査・詳細

グレッグの当日の行動

殺人事件と断定され、
犯罪を犯す手段や動機、
殺人の機会があった人物などが
調査されていきました。

するとグレッグは
普段は一人で滞在し
他の人とはめったに交わらない
生活をしていているのですが、

事件当日、死亡する前に
いつもと違ったことが起きていた
ことがわかりました。

グレッグはポップコーンを
電子レンジで調理していた時、
うっかりブレイカーを
落としてしまったのです。

隣接する349号室と
その直下の部屋の電気に
影響を及ぼしていました。

グレッグはメンテナンスのための
人を呼んでいたのです。

そこから二つの推論が生まれました。

一つはメンテナンスをしに来た
人物による犯行。

しかし大きな手掛かりは
見つかりませんでした、

二つ目は隣接する349号室にいた
電気技師の3人グループによる犯行。

彼らは夜になると、部屋に集まり
飲み会をすることがよくありました。

そんな時に電気が消えて、
パーティが中断されたことと
酔っていたことでイライラし
襲ったのではないかと。

しかし3人の中に
グレッグとやり取りがあった
という人物はいませんでした。

結局、犯人につながる情報は得られず
捜査は難航し、膠着状態に
なってしまいました。

そこでグレッグの妻・スージーは
名探偵ケン・ブレナンに
調査を依頼しました。

ケン・ブレナン探偵の調査

ブレナンは、これまでの
捜査の状況を聞き、調査を開始。

まず、妻がグレッグを殺める
明確な動機がないことを
確認したうえで、犯行現場に
疑問がなかったか聞きました。

すると妻・スージーは、
第一発見者が348号室に
入室した時、部屋がとても
温かかったことを伝えました。

この情報は死亡時間の推定に
役立ちました。

というのもグレッグは
涼しい部屋が好きで、
クーラーは必ず入れるといいます。

ブレーカーが落ちた時には
勿論エアコンも切れていました。

ホテルの記録によると
エアコンの修理工事は
午後8時30分ごろに終了しています。

つまりグレッグは部屋が暖かいと
感じたらエアコンをつけるはずなので
それを感じるまでの間に
亡くなっていたことに。

9月のテキサスは、かなり暑い季節。
8時30分の数分後には
殺されていたということになります。

証言の食い違い

犯行時刻、死亡時刻が
推定されたことで、これまで
聞き込みで聞いていたことと
食い違うことが証言が判明しました。

それは3人組の電気技師の証言で、
真夜中過ぎに部屋の誰かが
咳をするのを聞いたというもの。

もしこれが事実なら、
グレッグは、はるかに長い時間
生き延びていたことになるので
電気技師たちは嘘をついていると。

ただ、外傷はほぼ無いのに、
心臓が破裂し、体内は血の海。

どうやってそんなことが出来るのか
という疑問は残りました。

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テキサス州ホテルで起きた怪事件の解明

部屋の壁に気になる傷を発見

その後、名探偵ブレナンは
事件のあった348号室の
床、家具、壁など
あらゆるものを調べました。

すると部屋の壁に気になる窪みを発見。

摩耗による傷を修復した時に
できたものだと思ったのですが
掘り返し、調べてみると、
壁に小さな穴が開いていました。

「隣の部屋も見てみよう」と
確認すると同じ場所にような窪みが。

その窪みは、乾燥した歯磨き粉と
トイレットペーパーにより
誤魔化されていましたが
傷は部屋を貫通していたのです。

ブレナンは、その穴に
レーザーポインターを照射。

するとその軌跡はグレッグが
映画を見ていたベッドに
真っすぐと指していて、
しかもグレッグを貫くように
走っていたのです。

なぜ銃弾は発見できなかった?

ではなぜ銃弾を発見
できなかったのか。
なぜ血が出なかったのか。

それは検死をしたブラウン博士が
銃創を見つけることが出来ずに
死因は強力な蹴りと、胸への打撃
によるものと推測したためだった。

しかし実際は、銃によるものでした。

弾丸が小さかったことと、
陰嚢の皮膚が柔らかく、
入り口の傷を隠してしまったのです。

通常、弾丸が体を貫通したら
入り口側より出口側の方が
出血量が多いです。

弾丸が貫通しなかった場合は
入り口側からの出血のみですが

撃たれた箇所の皮膚や脂肪が
柔らかかった場合、
傷は塞がり出血しない
ということもあるみたいです。

これが「外傷はほとんど見当たらないのに、心臓が破裂し、体内は血の海」
という状態を招いたんですな。

以上のことから名探偵ブレナンは
検死官に調査結果の書き直しを依頼。
(調査結果が自然死だと裁判できないため)

検視官は心臓にある穴を
銃弾の物であると同意し、
死因を射殺としました。

(ただ捜査が難航していた段階で
遺体は火葬してしまっていたため
銃弾自体は見つかってません。)

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事件の真実と、その後の顛末

取り調べを行うと、
真実が語られました。

銃を発砲したのは
ランス・ミューラーという
電気技師グループの一人。


事件があった日は、
ホテルの部屋で同僚と
飲み会をしていました。

その際に銃を弄っており誤って発砲。

弾丸は同僚を逸れ
壁に当たったといいます。

ミューラーは壁に空いた穴を
歯磨き粉などで埋めることで
銃撃の証拠を隠しました。

翌日、3人はグレッグを
殺してしまったと知ったが、
口裏を合わせていました。

結局、ミューラーは
過失致死罪の容疑で、
懲役10年の刑に処されました。

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まとめ

この事件は、約8か月間も
謎に包まれていました。

犯人も自分が関与しているだろう
とわかっていたにもかかわらず
バレないだろうと
自首しなかったのですが、

もっと早く、言い出していたら
過失致死罪で起訴された
可能性は低かったとされています。