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ディアトロフ峠事件の真相真実は?仮説ネタバレの多くは嘘で原因は大気物理学(カルマン渦)?【アンビリバボー】

今回は世界一不気味な遭難事故
とも言われている
ディアトロフ峠事件について
取り上げていきます。

日本でも、アンビリバボーや
世界の何だコレ!?ミステリーなど
数々の番組で取り上げられてきた
20世紀最大のミステリーと
言われるディアトロフ峠事件。

ディアトロフ峠事件とは、
1959年にロシア
(旧ソビエト連邦)の雪山で
起きた謎の遭難事故で

スノートレッキング中の
男女9人が不可解な死を遂げた
世界最大の未解決事件とも言われています。

そこで今回はディアトロフ峠事件の
真相や真実と原因はなにかについて
調べてみました。

ディアトロフ峠事件の概要は?謎や死因、場所や現場!


まずは事件の概要から。

【ディアトロフ峠事件】

  • 場所現場:旧ソビエト連峰領ウラル山脈北部 ホラート・シャフイル山(死の山)
  • 事件発覚日時:1959年2月2日

現場の写真画像。

事件の発端は1959年1月23日。

ウラル工科大学の学生とOBら10名が
ウラル山脈北部の山頂に登るため、
登山に出発しました。

このグループは男性8名、女性2名で
全員がスキーや登山の経験者で、
トレッキングの資格取得のため
困難なルートに挑戦していたそうです。

出発してから5日後には、
一人が体調不良で離脱し帰還。

9名で山頂を目指していたのですが
下山予定日を過ぎても、そのグループは
戻ってこなかったのです。

その後、捜索隊が派遣されたのですが
9名は遺体で発見されました。

遺体のほとんどが防寒着を身に着けず
靴も履いていなかった状態での発見。

わかっていることは、2月1日に
一行は山の東斜面にキャンプを設営し
一夜を過ごそうとしたが
何かが起きたということと、

その何かによって、
メンバー全員がテントから飛び出し
マイナス30度という寒さの中、
散り散りになって逃げたということ。

とても登山経験者とは思えない行動で
謎な部分ですよね。

また死因についても不可解な点があり
発見された遺体を検視したところ
9人中6人は低体温症・凍死で
亡くなっていることが判明。

残りの3名は、頭蓋骨陥没など
外から強い力が加わったと考えられ、
また女性メンバーの一人は
舌が無くなっていました。

さらに着衣からは異常な濃度の
放射線も検出されたのです。

この不可解な事件が起きた峠は、
グループのリーダー、
イーゴリ・ディアトロフの名前から
ディアトロフ峠と名がつけられました。

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ロシア雪山男女9人怪死事件の仮説ネタバレの多くは嘘で原因は?

20世紀最大の謎とも呼ばれる
ディアトロフ峠事件。

以降この事件の原因について、
様々な仮説が考えられてきました。

その仮説を紹介します。

1.熊による襲撃説

餌に飢えたクマに襲われたのではないか
という説ですが、現場の周りには
動物の足跡は発見できなかった。

2.地元先住民による襲撃説

現場地域に住む、原住民の
マンシー族が犯人ではないかという説。

しかし9人以外の足跡はなく
争った形跡もない。
そもそも襲う理由もない。

また先住民は、トレッキングに好意的で
捜索活動にも協力的だったそう。

3.雪男、イエティ、UFOなどの襲撃説

いわゆる未確認生物、
未確認生命体に遭遇したという説。

未確認生物に関しては動物と同様、
足跡などがないため嘘と言えます。

UFOに関しては、同時期に近くにいた
他のグループが奇妙な球体を見た
と報告しているそうですが、
これについてもハッキリとしていません。

4.雪崩・吹雪説

雪崩・吹雪に巻き込まれたという説。

テントの上に雪崩の兆候はなく
またテント近くに立ててあった道具は
倒れずにそのままの状態でした。

5.国家機密のミサイル発射実験を目撃した説

現場地域は大陸間弾道ミサイルの
発射試験場にも通じる道の途上。

ソ連軍の国家機密となる
ミサイル発車実験を目撃したことで
殺されてしまったという説。

6.ロシア軍の秘密基地説

ミサイルの実験同様、ソ連軍が
核実験を近くで開発していた説。

放射能が検出されたことの説明にもなり、
有力視されていた。


このように様々な説が
考えられていたのですが、

結局、原因がわからぬまま捜査は中止。

ソ連が出した報告書では
「未知の不可抗力により死亡」
という結論になり、現場には
3年間の立ち入りが禁止となりました。

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ディアトロフ峠事件の真相・真実は大気物理学(カルマン渦列)?

事件が謎に包まれて、
半世紀以上たちましたが、近年
大気物理学という新たな説が
唱えられました。

唱えたのは、ドキュメンタリー作家の
ドニーアイカーさん。

ディアトロフ峠事件に
憑りつかれた人物で
幼い息子と妻をアメリカに残し、
二度にわたるロシアでの長期取材を敢行。

貯金も全て使い果たすほど
事件の研究にのめり込み、
その真相を突き止めたといいます。

その取材の記録となる著書
『死に山 世界一不気味な遭難事故《ディアトロフ峠事件》の真相』
は、2018年に日本でも出版されました。

この本では先ほど書いた仮説、
他者による襲撃説や雪崩説、
兵器実験説、放射線関連の実験説など、
いくつもの説を論理的に否定しており

新たにディアトロフ峠の
地理的要因による
大気物理学説のカルマン渦が
事故の原因だと唱えられています。

カルマン渦列とは
障害物によって出来る気流。

厳密には、流れの中の障害物の
その後方に交互にできる渦の列。


出典:www.bioweather.net

このカルマン渦は
気圧の変化や低周波の発生させます。

その低周波音の発生が原因で
健康被害の報告もあり、

ディアトロフ峠事件も、
カルマン渦による低周波音を
ずっと聴き続けた結果、
不快感やパニックに陥り、
逃げ出したのではないかという話。

実際に、ディアトロフ峠では
カルマン渦が発生するらしいです。

ただ、服から検出された
異常な濃度の放射能については疑問のまま。

死人に口なしで、
現場を見ていた人物が現れない以上、
この事件の真相は闇の中でしょう。

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ディアトロフ峠事件 まとめ

摩訶不思議な未解決事件
ディアトロフ事件。

この事件をもとに映画や本など、
様々な作品が作られていますが

60年以上たった今でも
ハッキリと解明はされてはいません。

これまでの仮説の中に真実があるのか、
自然界の発見されていない現象なのか、
この事件が解明される日が来るのか
期待して待ちましょう。