1月26日放送の日曜THEリアルは
『世界法廷ミステリー13 暴かれた完全犯罪』
今回は、番組で取り上げられた
『遺体なき殺人の告白』の
事件について調べてみました。
2016年12月、アメリカの
ニュージャージー州で起きた
19歳の女性・サラスターンが
行方不明になった事件。
しかし、行方不明なのに
“殺害”容疑で、ある人物が
逮捕されたといいます。
一体どういうことなのか。
真相・真実を見ていきましょう。
【もう一つの暴かれた完全犯罪はこちら】
目次
サラスターン行方不明事件の概要と詳細は?
19歳の少女 サラ・スターンが行方不明に
事件があったのは2016年12月、
アメリカ・ニュージャージー州の
ネプチューンシティという
小さな町で起きました。
被害者のピザ店で働く女性、
サラ・スターンさん当時19歳が
突然姿を消したのです。
シャーク・リバー海峡に
架かる橋の上には、サラの車が
鍵が付いた状態で放置され
残されていました。
実は、サラは3年前に母親を亡くし、
父親のマイケルと二人暮らしを
していました。
行方不明になった当日、
父親は恋人と旅行に行っており
さらは留守番中に
行方不明になったのです。
警察は自殺の可能性も
視野に入れ捜索を開始。
警察やボランティアによって
捜索活動が行われ、
川も捜索したのですが
彼女を発見することは
できませんでした。
その後、警察の調べにより
サラの姿が最後に確認でき、
それは銀行の防犯カメラに
映っていた大金を下す姿でした。
調査・聞き込みで分かったサラの詳細
出典:https://www.fujitv-view.jp/
警察の調査や聞き込みによって
分かったサラの情報。
- 事件の半年前、サラは幼なじみの男友達リアムと共に母親の遺品整理をしていたら、箱の中から290万円ほどの現金を発見。箱には「サラのために」というメモが残されていた。
- サラはその現金を父親に内緒で銀行に預けていた。
- 失踪当日の14時53分、サラは290万円のうち75万円を持ち出していた。
サラの自宅近くの防犯カメラには
銀行を出て自宅に帰るサラの車の
様子がとらえられていました。
- 幼馴染のリアムによると、マイケルは株式投資に失敗。サラの財布から金を取りトラブルになったことがある。
- 事件当日マイケルは新しい恋人と一緒に旅行に行っていた。
- 父親との関係は微妙で、サラは父親と離れてカナダに住みたいと言っていた。
サラは、近所の人に母親の遺品を
預かってもらいたいと頼むなど
父親との関係に悩み、
町を出る準備をしていると
いった聞き込みもありました。
- 失踪当日、銀行からサラを自宅まで車で送り届けたのはリアム。
- 防犯カメラには、アルバイトに出かけるため16時8分に車でサラの自宅を出るリアムの映像が残っている。
- プレストンはサラに片思いしていた。
- プレストンは父親との関係に悩んだサラが自殺した可能性も示唆した。
また、リアムが家を出た20分後
16時29分に、サラの自宅近くの
防犯カメラに映る怪しい人物の
姿も確認できました。
その人影は柵を越え、
家の裏口へと回っていき、
23時45分、サラの車が家を出たまま
サラは行方不明になりました。
遺体があれば、DNA鑑定やら
死亡推定時刻やらで
さらなる手掛かりを
発見できるのですが、
新たな手掛かりも見つからずに
捜査はすぐに行き詰りました。
しかし事件は犯人による
犯行の告白映像で急展開を迎えます。
殺人の告白動画!事件の犯人や犯行動機は?
犯人の殺人告白動画はどうやって撮影した?
※アンソニー・カリー
2017年1月、捜査中の警察に
アマチュア映画製作者の
アンソニー・カリーさんが
出頭しました。
その出頭内容は、自分の友人が
サラを殺害したかもしれない
というものでした。
その友人というのが、
リアム・マスタカニー。
サラの幼馴染の男友達です。
アンソニーとリアムは
高校時代に出会い、親友となり
音楽や映画、テレビ番組などの
会話をよくしていたといいます。
そして、サラが失踪する1週間前、
リアムの家で一緒に遊んでいるとき、
リアムが「女性を殺害し、橋の上から
遺体を投げ捨てるという殺人事件」の
話をしたそうです。
アンソニーは映画製作者で、
リアムもよく映画のアイディアを
教えてくれていたことから
最初は映画の話かと思っており
本当の殺人の陰謀だとは
思わなかったといいます。
警察はアンソニーに
リアムとの会話を密かに記録し
自白を引き出すために
おとり捜査を頼み、
アンソニーはこれに同意しました。
おとり捜査はアンソニーの車に
隠しカメラを設置し、リアムから
話を聞き出すという方法。
サラが行方不明になった後、
リアムは毎日のように
アンソニーに連絡を取り
「伝えなきゃいけないことがある」
とメッセージを残しており、
車内では、すぐに殺害の告白をしました。
事件の犯人はリアム!犯行動機は?
リアムはサラと一緒に銀行に行き
サラが現金を引き出し
銀行から自宅に戻ってきたあと
殺害しました。
告白の映像には
地面からサラを持ち上げて
30分もの間、絞殺したと。
また犯行動機は、サラの母親が
残した遺産目当てで、
5万ドル~10万ドルほど
持っていると思って
犯行に及んだが実際には
リアムは8千ドルしか得なかった
と語っています。
警察はこの告白動画の映像のもと
サラ殺害容疑でリアムを逮捕しました。
裁判の判決は?殺人事件の真実・真相も!
裁判では、殺人罪で起訴された
リアム被告の弁護人は無罪を主張。
「遺体が発見されなかったため
犠牲者が亡くなったというのは
合理的な疑いがある」というもので
リアムが犯罪を犯したことを
証明する物理的証拠はないと
主張したのです。
それに対して検察側は、
リアムの友人・アンソニーが
撮影した告白映像を法廷に流しました。
一方で弁護人側は「リアムは映画の
アイディアを話しているに過ぎない」
と主張し返しました。
映画のアイディアと現場の様子が
不自然にも一致しているので
強引な主張ではありますが
物的証拠がないため、殺人を
証明できるものではありません。
ただ検察側には、
もう一つの切り札がありました。
それは共犯者の存在。
証人として法廷に現れたのは
もう一人の幼馴染の
プレストン・テイラー。
プレストンはリアムに
電話で呼び出されて、
遺体遺棄を手伝うように
言われたと証言しました。
実は、リアムの犯行告白映像では
プレストンに助けを借りて
サラの体を橋の上から投げ捨てた
ということも話されていました。
映像が撮影された数日後
警察はプレストンに事情聴取を
行うとプレストンはすぐに
関与を認めたといいます。
殺人犯行の告白動画と
共犯者の証言により
陪審員の評決は全員一致で有罪。
リアムには殺人や強盗など
罪により終身刑が言い渡され、
プレストンは最長20年の
懲役刑が言い渡されました。
サラの遺体は結局、
発見されることはありませんでした。
まとめ
今回は、米・ニュージャージー州
で起きた19歳の少女サラの
行方不明殺人事件について
紹介しました。
リアムは6か月前から
犯行を計画していたそうで
リアムの友人である
アンソニーカリーが
出頭していなければ、おそらく
解決しなかったであろう事件。
母親が残した大金によって
娘が亡くなってしまうというのも
悲しい結末ですよね。
【もう一つの暴かれた完全犯罪はこちら】
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