2018年10月27日に放送された
土曜プレミアム・世界法廷ミステリー10。
今回は死者からのメッセージ
という事件現場に残された
音声やダイイングメッセージなどの
謎に迫まりました。
本記事では、その中の一つ
『殺人か事故か?美女の転落瞬間まで録音84分間』
について調べてたいと思います。
オーストラリアに訪れていた
ニュージーランド人の美女が
ビルから謎の転落死。
現場は、直前には
出会い系サイトで知り合った
イケメン男性の自宅マンション。
ブラッドピットに少し似てますね。
この事件は殺人なのか事故なのか
その真相について見ていきましょう。
目次
オーストラリアで美女が転落死!事件の概要は?
それではまず事件の概要から。
事件があったのは2014年8月で
場所はオーストラリアのリゾート地
ゴールドコーストでした。
被害者はニュージーランド人女性の
ワリエナ・ライト(Warriena Wright)さん
当時26歳。
ゴールドコーストにある
サーファーズパラダイス地区の
高層マンション14階のバルコニーから
転落し、亡くなりました。
事件現場のマンションは、
ワリエナライトさんが
住んでいたのでなく、
出会い系サイト「Tinder」で
知り合ったボディビルダーの男性
ゲーブル・トスティー(Gable Tostee)さん
30歳の住んでいたマンションだったそうです。
そして驚くことに、
事件があったその日に
二人は初めて会ったという話。
ニュージランドからはるばる
オーストラリアまで来て
亡くなってしまうなんてと
不憫に思う反面、
初めて会う男性の部屋に訪れる
という行為には少し、
思うところもありますね。
さて、では一体なぜライトさんは
マンションの14階から
転落してしまったのでしょうか。
ゲーブル・トスティーが事件前の会話を録音?
転落したライトさんは、
落下後に即死してしまいました。
「死人に口なし」で
事件について知る人は
ゲーブルトスティさん
ただ一人となったと思われたのですが
驚くことにトスティさんは
ライトさんとの会話すべてを
自身のスマートフォンに
録音していました。
その音声データには
死亡する直前の二人の会話、
仲睦まじい様子から一転、
激しく争う声や物音などが
記録されていました。
その記録の中には
30回以上にも及ぶ、
女性の「NO」という悲鳴も
含まれていました。
これらの記録から、何らかの形で
ライトさんを脅しながら
バルコニーに追い詰め、
死に追いやった可能性があるとして
トスティーさんは殺人容疑で
逮捕・起訴されていたのですが
トスティーさんは無罪を主張。
弁護側と検察側で意見が真っ向に
対立する形となりました。
そもそも何故、会話を録音していたのか
という謎が生まれるわけですが
それについては英語の記事などを
探しても見つけられませんでした。
ワリエナ・ライトとゲーブル・トスティーの裁判の内容は?
2016年10月に
84分の音声データをもとにした
裁判が行われました。
トスティーさんの主張は以下の通り。
ライトさんが室内にあった
装飾の石を投げつけてきたり、
望遠鏡で殴りかかってきたため、
喧嘩にはなった。
しかし彼女を脅すようなことは
一切していない。
またライトさんが
お酒を飲むのをやめず、
非常に暴力的になって
殴ったり叩いたりしてきたので
やむなくバルコニーに締め出した。
と、無罪を主張していたのですが
録音データには、このような音声も。
「俺はまだバルコニーからお前を突き落としていない。お前はラッキーだな。何かヘンな動きをしたら、その時はいっきに叩き落としてやるぞ」
他にも転落直前に
「いやよ、やめて!私は家に帰りたい」
と泣き叫ぶライトさんの声を
耳にしたという隣人の証言まで
出てきました。
さらにライトさんが転落死した後
なぜかピザを食べるという行動を
していて、そういったことも含め
法廷では劣勢な状況でした。
これを聞く限り、トスティさんが
突き落としたと思われても
仕方がないような証拠ですね。
このような音声データ、証言から
検察側、弁護側の主張は
以下のようになりました。
検察側は
トスティーさんに首を絞められ、
逃れようとして
ベランダから転落したとして、
トスティーさんに殺意があったと主張。
弁護側は
トスティーさんは錯乱したライトさん
を取り押さえただけで
ライトさんが発作的にベランダから
飛び降りたと、あくまでも
ライトさんの自殺であると主張。
検察側と弁護側で全く異なった
意見となり、攻防が繰り広げられました。
ワリエナ・ライトの転落死は殺人or事故(自殺)?真相は?
この事件は殺人なのか自殺なのか。
法廷では、真っ向から意見が
食い違ったわけですが、
被告人サイドの弁護側は
ライトさんの性格にも注目。
ライトさんは積極的な性格で
関係が親密になると
相手に強い態度をとり、さらに
お酒を飲めば情緒が不安定になる
タイプだったと指摘。
転落はライトさんの自滅的な行為
であったことを主張しました。
この指摘が裏を取れているのであれば
たしかに、トスティーさんの
主張が現実味を帯びてきます。
ライトさんと初めて会った
トスティーさんには
知らない性格だと思いますし。
起こったままを証言し
それが後々ライトさんの性格と
一致していたわけですからね。
逆に裁判を続けていくうちに
音声データにおける解釈で、
検察側の見解には矛盾があり
トスティーさんは無実という
立証がされて、判決は無罪となりました。
トスティーさんにとって
自らの無罪を立証するはずだった
音声データという証拠によって
法廷では一時劣勢となりましたが、
そもそも録音していなかったら、
そのまま犯罪者になっていた
可能性もあります。
ちなみに有罪の評決が下っていた場合
トスティーさんには
終身刑が言い渡される可能性が
高かったそうですよ。
オーストラリア転落死まとめ
世界法廷ミステリーで放送された
オーストラリアで起きた
謎の転落死についてまとめました。
この事件の流れとしては
出会い系サイトで知り合って
デートして、部屋を訪れて
肉体関係になり酒を飲んで
その後、口論して喧嘩。
出会い系サイトがキッカケ
ということで、割と身近に
起こっても不思議ではない
ように思います。