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千葉県神野寺の猛獣(虎)脱走事件の原因真相は?住職の罪やなぜ起きた?

今回は1979年に起きた
動物による事件について
取り上げていきます。

世界の超S級危険生物』など
テレビ番組でも紹介された、
1979年に千葉県君津市の神野寺で
起こった「虎の脱走事件」。

虎が脱走…
想像するだけで恐ろしいですね。

動物の脱走というと動物園からの
脱走を普通は想像しますが、
この事件はお寺から脱走ということで、
なぜこのようなことが起きたのか、
神野寺の住職の罪はどうなったのかなど調べてみました。

神野寺・トラ脱走事件とは?


1979年8月、千葉県君津市にある
神野寺で飼っていたトラが
檻から脱走したとして110番通報がされました。

今では考えられませんが、当時は
危険な動物いわゆる猛獣であっても
特別な許可は必要ではなく
飼うことが出来たそうです。

なので動物好きであった住職が
参拝に訪れた客を楽しませようと、
お寺に動物園を併設し、
トラやクマなど10種類の動物を飼育していました。

神野寺では12頭ものトラを
飼っていたのですが、
そのうちの3頭が檻から脱走。
約1ヶ月にわたり、
トラの捜索が行われました。

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虎脱走事件の被害は?

3頭のトラは1歳で
体長1.5m、体重90キロほど。
最速で時速50,60kmのスピードで
走ることから、出くわしたら
命の危険があります。

逃げ出した3頭のトラのうち1頭は
すぐに檻に戻ったのですが、
2頭の行方は不明。

これを受けて県警察は
警察官や消防団、猟友会など
約500人をトラの捜索に動員し、
周辺住民には外出禁止令が出しました。

トラ脱走2日目、寺近くの沢で
1頭のトラを発見。
猟友会メンバーがトラを射殺しました。

しかしその後の捜査は難航し、
もう一頭は脱走から
26日目に発見され射殺されました。

結果的には、警察の素早い対応もあって
死者などは出なかったのですが
最後に射殺されたトラが
民家の犬を襲っていたので、
被害は犬1頭、トラ2頭
という結末に終わりました。

では何故トラの脱走が
起きてしまったのでしょうか?

なぜトラ脱走が起きてしまった?

ではなぜトラの脱走が
起きてしまったのでしょうか。
寺側は施錠はしていたと主張しています。

警察も当初はトラが錠を跳ね上げ、
扉が開いたではないかと推測したのですが、

現場検証の結果、
鍵はかけられていなかった
という判断がされました。

現場検証ではこのような
結果がでましたが、
寺側は一貫して施錠を主張。
寺関係者以外の人物が
鍵を開けたと否認していました。

現場検証の精度もどれほどなのか
微妙なところではあるので、
鍵が開いていた真相は謎のままですね。

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住職の罪は?

多くの人に恐怖を体験させた
この出来事で、結果的に
逃がしてしまったとされた住職。

そんな住職の罪についてですが、
当時は法律・条令に
猛獣を飼うに当たっての
特別な許可などを取る規定が
なかったため罪に問われなかったそうです。

残った虎は動物園に引き渡されました。

当の住職はトラを逃がしておいて
「トラを殺さないでくれ」と
頼んでいたり、事件後の会見では
「射殺は最悪の処理だった」と発言。

これに対しても様々な意見がありますね。

たしかにトラに罪はないですし
射殺されたトラは可哀そうですが、
やはり人命第一でしょう。
責任はやはり管理していた住職にありますよね。

さて、この一件をきっかけに
国は危険動物の飼育の規制強化。
猛獣を飼育する際には、
特別な許可が必要となりました。

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トラ脱走事件まとめ

今回は1979年に千葉県で起きた
虎脱走事件についてまとめました。

1979年というと40年近く前ですが
結構最近のような感じがしますね。

最終的には2800人もの人を
動員して捜索をした事件。
多くの人を巻き込んだ住職の事件後の
コメント「射殺は最悪の処理だった」
はなんだかモヤモヤします。

そして被害がトラ2頭、犬1頭と
出てしまいましたが、この事件が
起きたことで条例が定められた点は
よかったなと思いますね。